映画「キングダム 運命の炎」は、2023年7月に公開された原泰久さん原作、山﨑賢人さん主演、佐藤信介さん監督の大ヒット作品の第3弾です。
「本」「音楽」「映画」が大好きな私が、50代からの視点で感想をメインに作品を紹介!!
「キングダム 運命の炎」を観るか迷っている人の参考にしていただけたらうれしいです。
・作品情報
・この映画を観た理由
・200文字あらすじ
・感想(ネタバレあり)
・「キングダム 運命の炎」がおすすめな人
・関連作品などの紹介
【キングダム 運命の炎】作品紹介
公開年 | 2023年7月28日 |
監督 | 佐藤信介 |
脚本 | 黒岩勉 / 原泰久 |
信 | 山﨑賢人さん |
嬴政 / 漂 | 吉沢亮さん |
河了貂 | 橋本環奈さん |
【キングダム 運命の炎】を観た理由
アニメ好き彼氏から「キングダム」を以前からおすすめされていました。
大人気作品である事と喜ばしくない内容のネットニュースから作者と原作コミックの存在は知っていましたが、歴史物かつ絵柄が苦手だったこともあり映画も観る予定は無かったのです。
きっかけは仕事。業務の一つに映画チケット販売があり「キングダム 運命の炎」がかなり売れていたのです。『おもしろいのかな?』って気になる日々が続いて、絵柄が苦手なら実写映画から観てみようと思ったのです。
彼氏に一緒に観に行こうと話すと、アニメ第1シリーズを観てから映画を観た方が話の流れやキャラクターがわかりやすくなると力説され見たら大ハマり。王騎将軍LOVEになりました。
もちろん実写映画の1作目の「キングダム」、2作目の「キングダム2 遥かなる大地へ」もバッチリ予習済で挑みましたよ。
【キングダム 運命の炎】200文字あらすじ
趙の軍勢が恨みを抱く秦への侵略を開始。伝説の大将軍・王騎を総大将に決戦の地は馬陽。それはまた王騎にとっても因縁の土地。
出撃前に王騎から王としての覚悟を問われる嬴政。王として、人としての尊厳を取り戻させてくれた紫夏との約束を語る。
100人将となった信に王騎は「飛信隊」と言う名を授け、敵将を討つという失敗が許されない任務を言い渡す。
【キングダム 運命の炎】感想 ※ネタバレあり
物語の感想
「馬陽の戦い」が描かれるということで、アニメを見ていた私は大好きな王騎将軍の勇姿を目に焼き付けねばと勇んで行った次第です。
1作目から見て感じたのは、自分がこの時代に生きていたら人を信じることが難しいと思いました。王の座を狙う人たちとその取り巻き、愛想よく接してくれても内心はどうにかして失脚させようといろいろな策を練っているのだろうと疑心暗鬼で日々過ごすことになりそうです。
そんな世の中だからこそ「勝つことがすべて」なんですね。複雑なのが勝っても恨みを買い、負ければ自国が滅亡する。
今回の「馬陽の戦い」は趙が長いこと抱えていた恨みも晴らすべく秦への侵攻を開始します。『親も憎けりゃ子まで憎い』罪のない人々達も犠牲になっていきます。関係のない人たちを巻き込むのは違うんじゃない?と思いました。
馬陽への出撃前に総大将として任命された王騎将軍から王としての覚悟、中華統一をなぜ目指すのかを問われる嬴政。
「ある人と約束をしたから」と。そして『紫夏編』にて趙での嬴政の壮絶な過去が明かされていきます。
憎き秦王の血を受け継ぐ嬴政が趙で生きることは難しく、痛みも感じず感情も無くしてしまうほど追い込まれてしまうのです。秦王が亡くなり後継ぎとなった嬴政を趙国から脱出させる得にもならず命の危険すらある依頼を受けたのは闇商人の紫夏でした。
嬴政に人間らしい感情を取り戻し、王になる覚悟を持たせてくれた人でもありました。
最後の関所で隠れていたことが趙兵に気づかれ追われてしまいます。秦軍の迎えが見えた時、狙われた嬴政を身を挺して守り致命傷を負う紫夏。
あなた程辛い経験をして王になる人は他にいないから、誰よりも偉大な王になれます
(一言一句完璧に思い出せないので『こんな感じでした』の文章でごめんなさい)
命を懸けて守ってくれた紫夏の最期の言葉で
悲劇を繰り返さない国を作るため、中華統一の最初の王となる
という決意を嬴政はします。
こんな風に言われたら『偉大な王』になるしかありませんよね。「紫夏編」は涙が止まらなくて大変でした。
と、ここまでの上映時間がかなり長い事に気が付きます。「キングダム 運命の炎」では、愛して止まない王騎将軍の最期のシーンまでが描かれると思って来たわけですから。一番大事なシーンを残りの時間でやってしまうの?
そんな事はありませんでした。(一安心)
百人将となった信。王騎将軍より『飛信隊』という名を授けられ、敵将『馮忌』を討つという超無謀で失敗の許されない重要任務を言い渡されます。
馮忌を討ち取ったその夜、野営地に大きな矛を持った男が現れ兵士たちを次々に倒していきます。信と羌瘣は戦うもののまったく歯が立ちません。その男は武神・龐煖と名乗り趙国軍の総大将でした。王騎将軍にとって因縁の地である馬陽、龐煖はその理由を作った原因の人でもあったのです。
エンドロールとともに宇多田ヒカルの「Gold ~また逢う日まで~」の歌が流れます。主題歌は「キングダム2 遥かなる大地」のMr.Children「生きろ」でも感じましたがイメージと違っていて残念。(ファンの方ごめんなさい)
「キングダム」の映画を観て思ったのが、立派な建物、きらびやかな衣装や重厚な鎧にいろいろな武器。この時代の日本ってどんな時代だったか気になりませんでしたか?調べてしまいますよね。西暦紀元前245年は弥生時代、困ったことに弥生式土器しか思い出せませんでした。
あと、この時代の人たちはみんなタフだなと。長距離を歩いて、戦って、また帰るために歩く。1日どのくらい歩いていたのか気になります。
王騎将軍の最期は次回作までお預けになりました。
キャストの感想
大画面で見る豪華な俳優陣が繰り広げる熱い戦いのシーンは大正解でした。
とにかくイチオシは王騎将軍!!!アニメを見て完全なる一目惚れ!!!「んふ」や「こここここ」を聞くたびに私も一緒に笑う始末。大沢たかおさんが王騎将軍!?と思いましたが、役作りで体を鍛えた事と歳を重ねたことで昔のドラマのイメージとかなり変わっていてびっくり。王騎将軍は大沢たかおさん以外ありえない!!!と思うくらい話し方や存在感、雰囲気すべてが完璧でした。
『信』役の山﨑賢人さん、1作目の時にアニメからのイメージとちょっと違うなと思っていたのですが、2作目、3作目と観ていくと大人の男へと成長していっている感じがあって、3作目に至っては完璧に『信』でしたね。
キャラクターと役者さんが一目見ればわかるくらい似ていることも良かったです。似ていない人を探す方が少ないと思います。
個人的にイメージが違っていて少し残念に思ったのは『李牧』役の小栗旬さん、趙国の真の総大将『龐煖』役の吉川晃司さん。最初のイメージが違っていても山﨑賢人さんの『信』のように変わることがあるので、次回作に期待してます。
【キングダム 運命の炎】こんな人におすすめ
今回紹介させていただいた「キングダム 運命の炎」は、毎日がつまらない、やる気が出ないと思っている人におすすめの映画です!
実際私も毎日仕事・家事の繰り返しで生活がつまらない、やる気が出ないと思って生活していましたが、この映画を観て『違う』と感じることができました。『時間が無い』は言い訳で、スマホで動画を見たりゲームをする時間はあるのにやるべきことをしなかったら変化があるわけないですよね。
『中華統一』なんて大きな目標でなくとも『目標をもって生きる』ことの大事さ、だらけた生活を見直すきっかけを与えてくれた映画でもあります。
命の危険に脅かされずに毎日平和に過ごせる事は本当に幸せなことです。
明日を生きるために今日を生き抜かなければいけない状況だったら、『やる気』が出ないなんて言っていられません、やらなければ生きていけないのですから。
そんな毎日の中でもっとより良い生活がしたいと思うからこそ、そのことを目標に行動あるのみですね。
【キングダム 運命の炎】関連
漫画「キングダム」
作者:原泰久
出版社:集英社
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス
最新刊69巻(2023年10月時点)
未完結作品
TVアニメ「キングダム」
第4シリーズまで放映(2023年10月時点)
第5シリーズ/2024年1月6日(土)24時~NHK総合にて第5シリーズ放送予定!との事ですよ!
実写映画「キングダム」
「キングダム」
「キングダム2 遥かなる大地へ」
原作コミックから順序よく楽しむのが一番ですが、私のようにちょっと絵が苦手とか思う方はTVアニメで観てみるといいと思います。傍に「キングダム」に詳しい解説者がいるとさらに良し。
漫画やアニメ、映画で中国の史実に興味を持ったので、気になっている本も紹介させていただきます。
「いっきに読める史記」
著者:島崎晋
出版社:PHP研究所
形式:PHP文庫
「史記」を読み切れるか自信が無く、手始めに一冊に凝縮された本からと思いリストアップ。
「秦の始皇帝」
著者:陳 舜臣
出版社:文藝春秋
形式:文春文庫
「キングダム」と言えば始皇帝!悪い評判もネットで調べると出てきます。出生の秘密や母親との事、呂不韋との確執がわかると見えてくるかと思いリストアップ。また皇帝と国王、諸侯の用語の違いなど易しく詳しく解説されていてるのもいいですね。
山﨑賢人さん繋がりでご紹介したいのが、「キングダム」前にハマった「ゴールデンカムイ」の実写映画。「キングダム」を見終えて数日後にそのニュースを目にしました。
『キングダム』シリーズを手掛けた制作プロダクションのCREDEUSに脚本が黒岩勉さんとの記事、玉木宏さんの鶴見中尉のそっくりさにも期待大です!
そしてうれしい情報!!「キングダム」第4作目の制作決定が発表されてます。撮影は終わっているようですので、後は公開日を待つだけですね。「キングダム 運命の炎」は『この先の話が本番でしょう!!』と肩透かし、続編を匂わせた終わり方だったので当たり前と言えば当たり前。
以下は私物。コミックスも読んでみたいし、コレクションに加えたい思ってます。
お宝その1
王騎将軍への愛ゆえにムビチケ購入。
お宝その2
職場から頂いたポスター。
パソコンデスクの前に飾ってます。
折り目が残念。
4作目公開を楽しみに仕事に家庭にがんばるぞ~!!!
※間違っている箇所がありましたらコメントにて教えていただけると感謝です。
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